まわり回ってペルーの地

青年海外協力隊2017年度1次隊 ペルーのイカという街での活動記録。環境教育という分野でゴミ問題に奮闘中。

4月の学校巡回 ー騒音編ー

またまたまたの振り返り記事です。まだまだこのブログの時間は4月です。。

 
さてペルーでは3月から新学期、ということで学校での巡回授業も再開。
4月のテーマは騒音でした。環境教育というと、ゴミ問題や3R、地球温暖化などの気候変動の問題や、生態系や自然についてといった方が一般的かと思います。
 
しかし騒音も広く見れば環境問題の一つ。
実際、日本でも騒音は大気汚染や水質汚濁と並んで典型七公害の一つとして扱われています。
 
配属先の環境課でも騒音問題はよく取り扱っていて、騒音のチェックや発生防止の指導なんかをしています。
そういったこともあり学校巡回でも騒音を扱おうとこのテーマになりました。
 
今回も授業は大学生インターン生と行います。
授業のメインの狙いは「騒音」がどんなものか体験し「何が騒音なのか」を考えてもらうこと。そして「騒音を出さないためには何ができるか」も考える授業内容にしました。
これにプラスして高学年には騒音が人体に与える影響についても話します。
 
授業では、実際に色んな音を聞かせました。
交通量が多くクラクションが鳴り響く道路の音、犬など動物の鳴き声、音楽…

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車の交通音やクラクションなどは、騒音としてわかりやすいみたいです

こうして聞かせつつ、毎回質問をします。これは騒音かそうでないか?

この授業の狙いの一つ、「何が騒音なのか」を体験的に考えてもらうためです。
 
予想通り、道路の音なんかは騒音と答える子が多いですが、犬の鳴き声になると減り、音楽に関して半々くらいになりました。

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質問を通して騒音とは何かを考えてもらいます
 この後、意見が別れたのは何故かや、人によって感じ方が違うことを確認しつつ、騒音とは何かという説明。
 
そして騒音を出さないためにできることは何か?という質問をし、再び考えてもらうといった感じに進めました。
 
ペルーでは、体験的に学ぶことや、発問を通して子どもに考えさせるということが少ないように感じます。
指導者が説明することももちろん大切ですが、5感を通して体験し、自分で考え、自分の言葉で環境問題について話すということが環境教育はもちろんこれからの教育には必要だと思っています。
 
今回良かったと思った点は、一緒に授業を進めた大学生も、ともに授業を進めていくうちに、子どもへ発問をより多くしながら進めるようになったことです。
大学生たちは環境学を専攻しているので知識がある分、話しすぎてしまう傾向がありました。しかしそうすると子どもの集中力は持ちません。
 
大学生と一緒にやりつつ、授業やワークショップのより良い進行の仕方を、彼らに伝えられれば良いなと思いました。
 
しかし、担当学校として幼稚園や小学校低学年も持っているのですが、この年齢に教えるのは難しい…
自分ももっと教え方を勉強しないと。。
 
何か良いアイディア持ってる方、アドバイスください。。