まわり回ってペルーの地

青年海外協力隊2017年度1次隊 ペルーのイカという街での活動記録。環境教育という分野でゴミ問題に奮闘中。

今年を一言で表すと…

¡Hola! 本日で2018年の活動が最終日、仕事納めというやつです。
とは言え、ペルーは夏真っ只中なので暑くて暑くて年末感がありません。
寒さって自分にとってはかなり重要な年末要素だったことにペルーで気づかされています。
 
2018年色々ありました!(ブログ更新しなすぎて紹介できていませんが)
今回のブログは色々あったけどどんな年だった?というところを書いてみました。
 
以下、こんな感じのことを書いていってますというのを
 
 
ちなみ書いたら長くなってしまいました。まとめる技術が欲しいですね。
来年の目標にします。。
 

2018年をスペイン語ひと言で表すと…

去年から同期の環境教育隊員の間で、近況報告や活動の共有ツールとして環境教育通信のようなもの定期的に作って発行しているんですが、年末号の中でこんな企画がありました。
 
「今年一年を表す一言を任地の言葉で」
 
日本で言うところの今年の漢字のようなものです。
これを各任地の言語でやろうと言う企画。
 
僕が選んだ一言は「Distancia」
スペイン語ですが意味は「距離・隔り」
英語で言うところのDistanceですね。
 
いやー、なにかと距離を感じる1年だったなと。
 
 

思い描いてた活動との距離

まずは自分の思い描いてた活動との距離。
任地に来る前は、「現地の人に寄り添いつつ課題を一緒に探して、共に考えて共に活動していく」みたいなのを描いていました。
 
理想と現実は距離あるなー
 
任地入ってから色々と活動してきました。
しかし前回のブログでも少し触れましたが、結構前からかなりの部分を一人でやっています(前回の記事自体は活動の成功面を主に書いてます)
「現地の課題を一人で考えて、計画して、一人で活動している」状況です。
 
もちろん準備や手続きを手伝ってくれることはあります。
しかしそれはあくまで「僕の活動、僕の仕事」として捉えられていて「私たち市役所の活動、私たちの仕事」という意識は持ってくれていません。
 
 
これまで活動してきて感じるのは「環境教育の優先度についての認識の距離感」です。
僕は「環境教育」という職種で来て、子ども達や地元住民の方々に環境についての啓発活動を行うというのがメインの要請でした。
しかし残念ながら現在の配属先で「環境教育活動の優先順位」はほぼ最下位です。
 
そして「JICAボランティアの認識についての距離感」も感じます。
個人的な見解ですが、僕のようなボランティア本人やJICAは「JICAボランティアは日本のODA・国際協力の一部で、現地の人に技術や知識を移転をし草の根レベルで支援をする」みたいな認識でいます(ちょっと言葉が固くなりましたが)
 
ただ現地の人達、少なくとも僕の配属先の同僚達の認識は「長期の大学生インターン、大学生ボランティアのようなもの」という認識を強く感じます。
 
この2つの認識の距離感が、実際の活動と思い描いてた活動との距離の原因になっているなと思います。
 
「他にやる仕事もあるし環境教育の優先順位は低い」
          ↓
 「大学生インターンも足りなくて人がいない」
          ↓
「日本人ボランティアが来てるから彼にやってもらおう」

 

こういう流れが作られてしまっているなと。
 
もちろん上手く巻き込めてない自分にも責任はあります。
なんとかこの認識を崩したいが、なかなか手強いな。
 
 

習慣・考え方の距離

2つ目は「ペルーの人達との考え方・習慣の距離」
これはもう色んな部分で距離を感じますが、ここでは特に「働き方・仕事の仕方」の距離を。
 
配属先の同僚達がマジで働かない。
オフィスに来てるのに、ぺちゃくちゃ喋るか、何か食べてるか、スマホいじってる…
カフェか!!
 
挙げ句の果てには、どこからかテレビを持って来て勤務中ずっとつけてワイドショーやらドラマやら見てる始末。
 
秘書と契約職員は、何かしらの理由をつけてオフィスを外出し勤務終了時間ちょっと前まで帰って来ないなんてこともしばしば。
市役所本庁舎に書類を持っていくだけで5〜6時間かかってるやん!どんだけ混んでたんだよ!!
 
正直、結構イライラします。
 
協力隊員の中には、途上国ののんびりとした働き方や暮らし方に魅力を感じて、戻って来て働きたいと考える人、実際に戻って来る人もいます。
ただ僕は残念ながら1mmもそんなことを思えませんし、あの働き方を全く認められない。
 
もちろんペルーの人達でも仕事に誠実な人もいます。
僕のカウンターパートは働き者です。彼女とならまだ一緒に活動はしたいなと思えます。
 
しかし、同僚達や配属先といった単位で見たときには「働き方・仕事の仕方」の距離がありすぎて正直好きになれません。
 

遠いけど近い距離

さて上記2つの距離がだいぶネガティブになってしまいました。
最後はわりとポジティブです。てかこれが2018年の1番の重要要素!
 
 
活動一年を迎えた時のブログでも書きましたが2018年はホントに協力隊の仲間、日本の友人達に助けられました。
 
活動1年を終えたタイミングで環境教育の同期、2ヶ月程前には異職種の同期何人かでオンライン中間報告会なるものを実施しました。
活動状況の共有や質問、悩み相談やアドバイスなど…同期だからこそ忌憚なく、真摯に話し合えました。
ネット電話でやっているのに3〜4時間話題が尽きない!
 
 
派生して今までの人生経験やこれからのビジョンを共有する場も作れました。
これが本当に熱く、刺激になる。モチベーション面でかなり救われています。
このオンライン会議については、熱き同期のネギヤンも自身のブログで書いてくれてるの読んで見てください。(てかネギヤンのブログ、デザインとかめっちゃ格好良い…さすがだ)
 
 
隊員仲間でいうとセネガルモザンビークみたいな電波事情そんなに良くない国の隊員ともたまに話して。
国は違うし状況はまるで違うけど、頑張っている仲間がいるのは心強い。
 
 
そして、やたら頻繁に連絡を取り合っているエクアドルドミニカ共和国の同期達。
彼らには本当にスペシャルサンクスです。
なんでもない連絡や長電話、気兼ねなくいつでも連絡できる彼らの存在にどれだけ救われているか…
¡¡Muchísimas gracias!!
 
日本の友人もちょくちょくメッセージくれたり元気をもらってます。
急なメッセージでも嬉しい。
たまに飲み会後のテンションで電話してきて、なんかすげー熱い話ししてくる高校からの友人とか。
地球の裏側でも変わらない熱感で話せるってありがたい限りです。
 
そしてもちろん家族も。
頻繁には連絡してないけど色々助けられてます。
 
ということで最後は「遠いけど近い距離」でした。
 
 
 
ながーくなりました。
そしてマイナスなことも書きました。
しかし日本では経験できなかったことをたくさん経験できた、良い一年だったと思います。
 
2019年はどんな年にできるだろうか。
ペルーで過ごす最後の年。
 
また来年が楽しみです。
 
今年も読んでいただきありがとうございました!
みなさま良いお年を!
¡¡Feliz Año Nuevo!!