まわり回ってペルーの地

青年海外協力隊2017年度1次隊 ペルーのイカという街での活動記録。環境教育という分野でゴミ問題に奮闘中。

地域の声ってすごい大事

10月に入りましたね。日本はすっかり秋でしょうか?
 
ペルーでは9/23に春を迎えました。この日はDía de la Primavera (ディア デ ラ プリマヴェーラ)と言い、日本で言うところの立春の日です。面白いのはこの日を境に誰もが春だ、春だと言うところ。日本だと春分の日を迎えたからと言って春だー!とはならない。ここペルーではしっかり季節を区切るみたいです。
 
そんな春を迎えるちょっと前に面白い出会いがありました。
オフィスにて仕事をしていると、
 
「ちょっとすいません」という日本語
 
ん?と思ってみると、なんだか自分に用がありそうなペルー人女性の方。話を聞いてみると、日本の年金について教えてという!なにこのビックリな話題!
どうやら彼女は日本で昔働いていて日本の年金をもらえる年齢になったが、振りこまれる額や時期に疑問があるそう。日本から書類をもらったが漢字だらけでよく分からないから助けてということであった。日本の年金の話題をペルーで、しかも日本語でするという不可解さ。
 
とりあえず調べてみるよと引き受けました。この時は善くも悪くも活動がそんな切羽詰まっていないし。というか暇だった。
 
説明用に調べた内容をノートにまとめる。

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まさか年金についてスペイン語でまとめるとは。拙い語学力なので間違いは多々あるかも

しかし色々聞いてみたら、厚生年金についての話題でした。
自分が調べたのは国民年金なので出直しです。

 
でも、せっかく日本語しゃべれるので少し世間話をすることに。市役所で何の仕事してるのと聞かれ、環境教育をしてると言うと、色々と教えてくれました。ここからが今回の本題(笑)
 
イカ(というかペルー全体)の学校では環境やごみ問題についてほとんど教えないし、分別なんてほぼ無い。ごみがそこら中に捨てられていても無頓着になりがち。そこら中にごみがあるからみんなポイ捨てする。これは大人もやってるから子どもがマネする。これが悪循環としてできてしまっている。
 
そしてごみ収集についても。日本と違って、毎日収集してくれない。大きいごみは持ってくけど小さいのは放置されるから結局汚いまま。だからごみが溢れる、ポイ捨てしても気にならなくなるというまた悪循環。ごみ箱自体も少ないと思う。ごみを捨てたくてもごみ箱が無い。彼女の意見では一番は市役所に問題あるという。ごみ回収や街の整備をしっかりしてくれと。
 
でも、実は街にはリサイクル業者がいて週に一回リサイクルゴミの回収に来るとのこと。協力すると月に一回小さな洗濯洗剤をくれるそう。知らなかったー!
 
この方自身は日本で長く暮らしていたこともあり、イカの環境についてとても課題感を持っていて、街がキレイになって欲しいのに…と言っていました。とにかく教えること。月に一回でも良いから住民向けに分別やゴミの出し方について啓発をしたほうが良い。そして小さいころから時間をかけて教育するのが大事。だからあなたの仕事はとても大事だと思うと言ってくれました。なんかすげー励まされた気がします。まだ全然授業とかできてないけど、環境教育をやっていく意味を改めて確認できました。
 
やはり地域で生活をしている人の声を聞くこと。これが協力隊の活動というか、草の根的なボランティア活動には不可欠だなと思いました。
もっとこういう声聞きたい!色んなところで聞いてみようと思います。
そのためにもスペイン語の勉強ももっとしないと!