怒りと嬉しさのクリスマスツリー
11月に入り、小学校での啓発活動も一巡したので学校回り自体は少しお休みです。
この期間を使って、他のプロジェクトを進めていました。
クリスマスに向けて、ペットボトルツリーの製作です。
ペルーでも日本同様クリスマスは特別なイベントのようで、11月頃からどんどんクリスマスムードになって来ます。
今回はこの人々が盛り上がるクリスマスムードに乗じて、3Rの啓発活動の一環としてのツリー製作をすることになりました。
この企画自体は前々任者の方がやっており、前任者の方もペットボトルキャップを使った絵を製作したそうです。
ですが、このところは止まっていたので復活企画。
せっかくやるなら、インパクトのある大きく立派なツリーを作ろうということで11月頭から本格的にスタートしました。
ざっくりの工程としては
①ペットボトルを大量に集める(これが一番大変)
②集めたペットボトルを綺麗に洗う
③ペットボトルに穴を開ける。
④ペットボトルに釣り糸を通し、帯状にする。
⑤土台と骨組みを用意する
⑥骨組みにペットボトルを一段ずつ巻きつけていく
⑦飾りと星をつけて完成
といった感じです。
かなり綺麗にできた!これはなかなかの達成感と嬉しさです。
しかし今回のプロジェクト、製作過程が個人的には結構大変でした。
なぜか。
大学生たちと協力して作ったのですが、まず製作方法をスペイン語で伝えるのがとても大変。
やはり自分の語学力の無さを痛感します。
そしてもう一つ。今回色々研究した結果、過去に前々任者の製作したやり方と異なる方法で製作することにしました。が過去に前々任者の製作を見たことのあるカウンターパート達は、やり方が違うとか、それじゃできないと、綺麗に出来ない、前のボランティアはこうやったぞ、という感じで言って来ます。自分の考えをしっかり言うのはラテンの国々では当たり前ですが、こうも過去と比較されるとさすがに腹が立ちます。
「てか、今回はオレの企画でしょ!?」「そんなに過去の方が良かったなら、オレじゃなくて前々任者をもう一回呼べばいいじゃん!」
心の中で、かなりムカついてしまいました。。
たぶん日本語であればちゃんと説明出来たし、意見を返すことも出来たでしょうが、スペイン語だと難しい。
腹が立ち過ぎてあげく一人で作業していたら、どうやらこのやり方の方が良さそうだと思ってくれたらしく、最終的には手伝ってくれたし、この方法はとても綺麗に作れるねと言ってくれました。
今回のは小さなことですが、一つ感じたのは外国人や他所から来た人間が今までのやり方を変えるには、かなりのエネルギーが必要ということ。
こんな事は当たり前のように思えるかもしれないし、JICAの訓練や様々な書籍でも勉強してきたことでした。それでも対応し切れなかったのは、異文化や外国で働くという事を本当の所では理解していなかったんだなと思いました。
と同時に、自分の弱さや小ささも実感。
でも、結論、今回のプロジェクトはやって良かったと思うし、やり方を変えた事で学べた事が多いので非常に収穫はありました。
何より色んな人がオフィスを通るたび見て驚いてくれて、すごいとか綺麗とか言ってくれるのは嬉しいものです。
そして色々言いつつ協力してくれたカウンターパートや同僚、大学生たちには本当に感謝の限り。
まだまだ隊員としては未熟だし、活動も本来やるべきことまで乗せられていませんが、今回のプロジェクトがきっとどこかで糧になってくれるはず!
とりあえず、ツリーは今週からショッピングモールに置かれる予定です。
多くの人に見てもらって、少しでも何かを感じてもらえますように!