まわり回ってペルーの地

青年海外協力隊2017年度1次隊 ペルーのイカという街での活動記録。環境教育という分野でゴミ問題に奮闘中。

イカの騒音を減らすために

振り返りの4月編ラストです(なかなかリアルタイムまでは遠い)

 
前回の記事でも紹介しましたが4月は巡回している学校にて「騒音」をテーマに授業を行いました。
 
この3月には学校での授業の他にも騒音をテーマに啓発活動を行える機会を作れました。
それは街の中央広場にて啓発のためのポスター展示会を実施というもの。
 
3月に東日本大震災の写真展を実施したところ、なかなか好評でカウンターパートからも、できれば毎月テーマを変えてこういった展示会をしたいねと言われていました。
 
善は急げということで、何かできないかと考えていたところ4月にちょうどいい日がありました。
Día mundial la vida sin ruido
日本ではあまり注目が無いのか、日本語名称が発見できませんでしたが「騒音のない生活のための世界デー」「世界騒音防止デー」といったところでしょうか。
 
このDía mundial la vida sin ruidoが4月25日ということだったので、その日に合わせポスター展示会を企画、実施しました。
 
今回は前回と異なり、配属先の本業とも関わりがあるのでカウンターパートや同僚たちも準備を手伝ってくれました。
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同僚たちのおかげでペルーの人好みのデザインや絵も入って華やかです
 そして当日は、大学生インターン生と一緒にピエロに扮しました。
なぜピエロかというと、ペルーではピエロは言葉や音を発さずにパントマイムなどで人々を楽しませるというイメージが強いらしく、そのため「静かな人、静寂な人」の象徴としてなっているようです。
実際、色々な団体が騒音対策への掲示物やイベントなどピエロを使用しています。
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大学生インターン生たちと。クオリティはともかくピエロです



 
今回、ポスターの展示以外に注力したことは路上で横断幕によるアピールや停車した車のドライバーへのステッカーとチラシ配布です。これは主に車のクラクションを問題視した取り組みです。

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信号待ちのドライバーたち向けに。信号変わるたびにやるので結構な重労働です。
 ペルーに来て驚いたことの一つですが、ペルーでは車のクラクションがひっきりなしに鳴り響いています。
これは事故が起こりそうとか危ない場面が多いというわけではありません(車の運転は信じられないくらいに荒いので常に危険ではありますが)
ペルーのドライバーの多くは、ちょっとした渋滞や自分より遅い車、交差点の進入時などほぼ挨拶の代わりくらいにクラクションを鳴らします。
さらに、タクシーなんかは空車を示すため、お客さんに気づいてもらうために、歩行者や乗りそうな人がいればそこら中でクラクションを鳴らします。
常にクラクションが鳴っているので、自分もクラクション=危険のサインという感覚が薄れてきて、最近ではほとんど全て何事もなく無視しています。
 
ということで、車のクラクションはペルーの騒音問題の大きな原因の一つなのです。
地域によっては、不要なクラクションに対しては厳しく罰金を科して状況を改善しているほど。

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配布用のステッカーとチラシ
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信号待ちの間に直接ドライバーにチラシとステッカーを配って啓発します。
 
この他にも、広場に来ている人々に直接話しかけ、チラシを渡し啓発活動などをして行きました。
 
こちらが啓発する一方で、人々からも「ようやくこのテーマをちゃんと扱ってくれた」「イカの街は好きだけど最近はうるさくて生活しづらい」「警察ですら無駄なクラクションを鳴らしてる」など様々な意見をもらうこともできました。
こういう風に市民の方々の意見を直接聞けることは良い機会です。

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今回も多くの人に見てもらい話すことができました

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同僚、大学生インターン生たちと


 今回も、カウンターパート、同僚、大学生インターン生たちのおかげで無事に終えることができました。
 
また、こういった機会をつくりたいなと思います。
ネタとタイミングを探さなくては!